創作アイデアノート

古いタオルをアップサイクル:ふっくら吸水バスマットの作り方

Tags: アップサイクル, 古いタオル, バスマット, DIY, 布小物

廃材を活用して快適な暮らしを:古いタオルで作るバスマット

日々の生活で使い古されたタオルは、吸水性が落ちたり、生地が硬くなったりすると、捨ててしまうことが多いかもしれません。しかし、まだ十分使える部分はたくさんあります。古いタオルをアップサイクルして、機能的で心地よいバスマットを作ってみませんか。

このDIYでは、使い古したタオルの吸水性と柔らかさを活かし、踏み心地の良いふっくらとしたバスマットを作成します。捨てるはずだったものが、暮らしに役立つアイテムとして生まれ変わる過程は、ものへの感謝を改めて感じる良い機会となります。また、新しいバスマットを購入する代わりに廃材を活用することで、環境負荷の低減にも貢献することができます。

完成するバスマットは、タオルの質感が生かされたナチュラルなデザインで、洗面所のアクセントにもなります。手作りならではの温かみがあり、日々の生活にささやかな喜びを加えてくれるでしょう。

必要なもの

このバスマット作りで使うのは、主に家庭にあるか、比較的手軽に入手できるものです。

廃材・身の回り品:

工具・材料:

作り方:ステップ・バイ・ステップ

ここでは、古いタオルを細長くカットし、土台布にギャザーを寄せるように縫い付けていく方法をご紹介します。この方法で、ふっくらとしたボリュームが出ます。

ステップ1:古いタオルをカットする

まず、古いタオルをすべて広げ、縁の部分(縫い代など固くなっている部分)を切り落とします。次に、タオルを幅約3cm〜4cm程度の細長い短冊状にカットしていきます。タオルの大きさによって長さは異なりますが、カットする際はできるだけ同じ幅になるように意識すると、仕上がりが均一になります。

写真や図解を想定した説明:カットしたタオルを並べて見せるイメージ

ステップ2:土台布に下書きをする

用意した土台布を広げ、バスマットとして使用したいサイズにカットします。角を丸くしたり、特定の形にしたりする場合は、ここで形を整えます。次に、チャコペンや鉛筆を使って、タオルを縫い付けていくラインを下書きします。外側から内側へ、約2cm〜3cmの間隔でらせん状に線を描くか、平行に直線を何本か引きます。この線が、タオルを縫い付ける際のガイドになります。

写真や図解を想定した説明:土台布に定規とチャコペンで線を描いているイメージ

ステップ3:タオルを縫い付ける準備をする

カットしたタオルを、縫い付ける長さ(下書きした線に沿った長さ)に合わせていくつかまとめておきます。必要に応じて、布用接着剤を使ってタオルの一部を軽く土台布に仮止めすることも可能ですが、縫い付けのみでも十分です。

ステップ4:タオルを縫い付ける

下書きした線に沿って、カットしたタオルをミシン(または手縫い)で縫い付けていきます。タオルを縫い付ける際は、生地の端を少し内側に折り込むか、またはそのままの状態で、少しずつギャザーを寄せるように、または波打たせるようにしながら縫い付けていくのがポイントです。こうすることで、タオルのボリュームが出てふっくらとした仕上がりになります。

写真や図解を想定した説明:ミシンを使って、タオルをギャザーを寄せながら縫い付けている様子のイメージ

外側の線から始め、内側に向かってらせん状に縫い進めるか、平行に一本ずつ縫い付けていきます。次の線を縫い付ける際は、先に縫い付けたタオルの列に少し重ねるようにすると、土台布が見えにくくなり、よりボリューム感のある仕上がりになります。

ステップ5:全体を仕上げる

土台布全体がタオルで埋まるまで、ステップ4の作業を繰り返します。縫い付けが終わったら、飛び出している糸などを処理し、形を整えます。必要であれば、マットの周囲をバイアステープなどで縁取りすると、よりしっかりとした見た目になります。

写真や図解を想定した説明:完成したバスマットの全体像イメージ

DIYを成功させるためのポイントと注意点

環境配慮について

このDIYは、使い古されたタオルという「廃材」を新たな製品として生まれ変わらせる、まさにアップサイクルの良い例です。タオルの廃棄量を減らし、資源の有効活用につながります。

使用するミシン糸や、もし接着剤を使う場合は、環境負荷の低い素材や成分のものを選ぶことも、より地球に優しいDIYに繋がります。例えば、オーガニックコットン製の糸や、天然由来成分の接着剤などが販売されています。特別な準備が必要になるかもしれませんが、選択肢として考慮してみてはいかがでしょうか。

完成品の活用例とアレンジ

完成したバスマットは、その名の通りお風呂上がりの足元を快適にするバスマットとして最適です。その他にも、以下のような活用方法やアレンジが考えられます。

まとめ

使い古したタオルは、そのまま捨ててしまうにはもったいない素材です。少し手を加えるだけで、吸水性があり、ふっくらと心地よいバスマットとして生まれ変わらせることができます。

このDIYは、特別な技術を必要とせず、家庭にあるものを中心に始めることができます。環境に優しく、暮らしを快適にする手作りバスマット。ぜひ、お気に入りのタオルを見つけて挑戦してみてください。世界に一つだけの、あなたらしいバスマットが完成するはずです。